
「独立型社会福祉士」になったころ
私の周囲でも独立型社会福祉士、いわゆる組織に所属しない「独立型」「開業型」といわれる働き方の社会福祉士が増えています。
私自身は、2019年春に勤務先を退職し、同年7月に事務所を開業しました。
そして、年度内に日本社会福祉士会が主催する独立型社会福祉士名簿登録研修の受講を経て名簿登録し、現在にいたります。
その後、認定社会福祉士を取得しました。
今、起業7年目を進んでいるところですが、事務所開業当時は本当に毎日が必死で、特に開業して2年目、3年目ごろはほぼほぼ余裕がなかったことを思い出します。
振り返ると、自分自身にとって本当の意味での正念場は独立起業した最初の年ではなく、むしろその頃だったように思う。
とても懐かしいです。
「独立型社会福祉士名簿登録」について
ここで先に書きました「独立型社会福祉士名簿登録」について少しだけ・・・
ときどき、この日本社会福祉士会の「独立型社会福祉士名簿」にそもそも登録すべきかどうかについて意見を求められることがあります。
正直申し上げて、どちらでもいいと思う。
つまり、社会福祉士が自分自身で事務所を起業したり、何らかのビジネスをする上でこの「独立型社会福祉士名簿」に登録しているかどうかはさほど関係ないからです。
実際に、名簿登録せずに活動している「開業型」社会福祉士はたくさんいます。
私自身は、自分のアイデンティティを明確にするために研修を受講し名簿登録しました。
他の人がどのような意見があろうと、登録することで得るメリットも「自分なりに」考えています。
その点において考えや意見に個人差があることは当然ですが、専門職として職能団体に所属すること然り、自分自身が社会の中で「どうありたいか」、もっと言えば「どう映りたいか」を自分で考え、自分で判断することが大切かと思います。
そこも含めて「独立」です。
自分のソーシャルワークに対する「根拠」は自分で納得がいくまで明確にしましょう
社会福祉士として所属組織がない状態で仕事すること、自分自身が事業主になることは別に難しいことではありません。
準備と心構え、やる気さえあれば何も特別なことではないと私は思っています。
年齢も、性別も関係ありません。
やるか、やらないか、つまりは自分自身の腹のくくり方次第です。
それは社会福祉士に限らず、すべての「起業」に言えるのではないかとも思います。
ただ、一つ申し上げるとすれば、我々はあくまで「社会福祉士」です。
我々のソーシャルワークには必ず「理論」があり、また「根拠」があります。
決して「ただ、なんとなく・・・」実践しているわけではありません。
マインドで仕事をしているように見えて、実は違うはずです。
本当に、ただマインドで仕事しているのであれば、それは専門職としていかがなものでしょうか。
それだとつまりボランティアです。
社会福祉士という職業人である以上、我々のソーシャルワークはボランタリティであってはいけないと私は思っています。
組織に所属せず自分自身で独立し社会福祉士として「仕事を」していく上で、自分が行っているソーシャルワークに対する「根拠」は、自分自身の中でもかなり明確にすることを意識しておく必要がある。
誰も教えてはくれないし、その説明責任は自分にしかありません。
ニンゲンは、何にしろ慣れてくるとつい考えが浅くなりがちなものです。
私もいつも自分自身に「この根拠はなにか」問いかけることにしています。
自分自身の考え、判断のもとで行動を。
社会福祉士が独立、起業することはやる気次第で誰にでもできます。
しかし、もちろん多くの方々に見守って頂き、ときにお力をお貸し頂きながらやってきたこともまたまぎれもない事実です。
自分の努力だけではない。
それは今後も変わらないと思います。
私と事務所の今日があることにおいて、みなさまに心から感謝しています。
そのうえで、多くの方々に支えていただき、ときに相談したり教えを乞うたりする中で大切だと考えること。
それは、最後は自分自身の「考え」「判断」のもと「決断」し行動することです。
たとえ誰かにアドバイスやご意見を頂いたとしても、そのアドバイスやご意見をどう捉え自分の中に落とし込み、判断し、決断していくかはとても重要です。
そうすることで自ずと「責任」もついてきます。
むしろ、アドバイスやご意見を頂いたことには感謝しつつ、自分自身で納得がいかなければ鵜呑みにすることもないとも思います。
自分で、自分自身の名前で仕事をするということは、結果が良くも悪くもすべて自分で背負う覚悟が必要です。
現実は決してキラキラしたことばかりではありません。
私も、これまでに上手くいったこともあれば、失敗したこともあります。
反省したり、自分で自分を悔んだり、頭を下げることも、本心では下げたくない頭を下げてきたこともあります。
理由はひとつ、すべて最終的には自分で判断し決めたことだったからです。
多くの方々に感謝しつつ誰のせいにもしない覚悟は、独立起業するうえで一番軸になることかなと思っています。
