独立型社会福祉士として活動するにあたり準備すること~名刺のはなし~

仕事において「名刺」を活用されてますか?

あなたは、日々の業務の中で名刺を持ち合わせていますか?

「仕事上の話であれば、当たり前ではないか・・・」

そのようなご意見もあるかも知れませんね。

往々にしてビジネスの場面においてはそうかもしれませんが、我々福祉業界においては、職務によっては名刺を持ち合わせない職種もめずらしくありません。

対外的な業務があるかどうか、または日常的に所属組織の中に限った業務が多く、いわゆる「名札」を付けている程度か、など。

それはおそらく福祉業界に限らず、さまざまな業界でそうではないかと思います。

「職務(業務)上、必要に応じて」名刺を使っていることが実情でしょう。

独立型社会福祉士としての「名刺作成」

昨今、「独立型」とか「開業型」などとカテゴリー化される社会福祉士が増えています。

私もその中のひとりです。

2019年春にそれまでの勤務先を退職し、同年7月に事務所を開業しました。

*起業当時のことについてはこのブログに数回にわけて書いておりますので、過去のブログからご一読いただけますと幸いです。

当時、事務所を開業するにあたり様々な準備をしてきたわけですが、その中のひとつが「名刺の作成」でした。

作成するにあたり、名刺作成に詳しい方のご意見やアドバイスを頂きながら内容やデザインを考えました。

開業して数年後に一度事務所名を変更したり、名刺を使用している途中で「もっとこうだといいな。」という使い勝手が気になることも出てきたので、結局、今の名刺に落ち着くまでに2回ほどアップデートしています。

起業準備当時、名刺をつくるその作業はとてもワクワクして楽しかったです。

名刺作成に詳しい方々のご意見をきくことも、自分の名刺を客観的に考えることができとても勉強になりました。

名刺は小さな「自分自身」

冒頭でお話ししたとおり、職種や職務において名刺の必要性は変わってくるかとは思います。

すべての職業のいかなる場面でも必要かと言えばそうでもないでしょう。

しかし、独立型社会福祉士においては「必須」だと私は考えます。

仕事先で、研修先で、あらゆる「ごあいさつ」の場面で、名乗りながら名刺交換をする機会はたくさんあります。

自身が経営者であったり、関わる勤務先においてもひとつとは限らないことが多い独立型社会福祉士にとって、「名刺」は自分自身のアイデンティティを相手にお示しする大切なツールのひとつです。

また、そこから新たにうまれるコミュニケーション・ツールでもあります。

だからこそ、「名前」や「連絡先」が書いてあればいいというものでもない。

その人の「個性」が光るものであり、かつ、あえて他との「差別化」をはかるものにもなり得る。

私もたくさんの名刺を渡し、たくさんのお名刺を頂戴していますが、お名刺を一目すればその方の「人となり」や「想い」が伝わってくるものに出会うことがあります。

他者への「印象」の残し方を考える上でも、たかが名刺、「されど名刺」なのです。

名刺にまつわるあれこれ~こういう人は信頼しにくい~

あくまで個人的な意見ですが、日々の業務の中で、名刺に関するいくつか感じていることをあげてみます。

「名刺を携帯していない」

誰しも忘れることは致し方ないです。

ただ、その場合でも、ご挨拶する相手がこちらにお名刺を差し出しているのであればなおさら「持ち合わせていない旨おわびする」ことがビジネスにおいても、人づきあいにおいても礼儀ではないかと思います。

明らかに名刺交換がある場面とわかっていながらにして、「意図的に」名刺を携帯してこないスタイルを貫き通す方は、私自身はもう論外です。

「自分が受け取った名刺を相手の許可なく他の方にそのまま渡す」

名刺はビジネス上のものとはいえ個人情報のかたまりでもあります。

また、あくまで「あなた」にご挨拶するためにお渡ししているのです。

たとえ会社のホームページ上などで同じ内容が公開されていたとしても、それはそれです。

マナー違反だと感じます。

なににしろデジタルなご時世です。

紙ベースの名刺ではなくデータでの取り扱いの方が良いとか、お考えはそれぞれあるかとは思います。

受け取った大量の名刺をデータで保管する方も多いですよね。

名刺を渡した相手が、名刺交換のその先で受け取った名刺をどう管理されていても、それぞれの方法があるかと思いますのでそこまで細かくも考えません。

ただ名刺交換ひとつにしても、その取扱いにおいても、相手への敬意であったり、自分自身が残す印象であったり、いろいろなことに繋がっています。

小さな名刺も、良くも悪くも様々な可能性を秘めている。

だからこそ大切なのです。