
「自分の業務」のリスクマネジメントも自分自身で
独立起業し事業を進めていく上で、とても大切なことの一つに「リスクマネジメント」があります。
組織に所属しないということは、自分の事業における何らかのリスクも自分自身で背負うということです。
「やりたいこと」「叶えたいこと」を考えるのはとても楽しくワクワクします。
それは、とてもよくわかります。
ただ、そのやりたいことをやっていく、叶えたいことを叶えるにあたり、されどときに社会の荒波をひとりで渡っていくわけですから「事業主として、万が一起こるかも知れない危機」に備えることも考えておかなければいけません。
独立起業に関するご相談の中にこの点が抜けがちな印象がありますが、起業を考えるなら起業準備と同じぐらい一緒に進めておく必要があると思います。
独立起業してからのリスクマネジメントとは?
独立起業を考える福祉職の多くの方が、勤務時代に事業経営に携わるポジションを経験していたことはおそらく少ないと思います。
概ね「支援現場の従業員」から起業をきっかけに「経営者」になるわけです。
起業当時の自分自身の反省も含めて申しますが、福祉職にありがちなのが「自分自身の」リスクマネジメントに対する意識の低さかも知れません。
また、勤務時代にリスクマネジメントを考える機会といえば、「クライエントさんに対する」個人情報の取り扱いであったり、データ管理であったり、病気やケガから身を守ることであったり、そのような内容が中心ではなかったでしょうか。
もちろん、それらも大切ですし、独立起業してからもまったく不要というわけではありません。
しかし、独立起業してからのリスクマネジメントはそれだけではない。
自分自身の「業務に対する責務に忠実であること」をどう担保していくかということも重要です。
まずは自身の業務に「根拠」と「コンプライアンス」を意識しましょう
独立起業し、そこから具体的にどのような事業を行っていくか・・・・
ご自身の得意分野であったり、社会や業界に課題提起したい内容であったり、「独立型」という働き方を選ぶからには各々考える方向性があるでしょう。
どのような事業内容を考え実行するにしても、リスクマネジメントを考える上で重要なのは、まずご自身がそう行動している「根拠」と「コンプライアンス」だと私は思います。
我々福祉職に対して持たれがちな印象?「マインド重視」ではなく、そこにきちんとした実践の「根拠」があること。
また、一事業主として「コンプライアンス」つまり「法律」や「社会的ルール」を守ることを意識することです。
この2点は、独立起業し仕事をしていく上でも重要です。
専門職としての「責務に忠実である」事実をきちんと残しておく
実践における「根拠」を理解し身につけるには、当然のことながら専門職としてのスキルであり自己研鑽を積むしかありません。
この自己研鑽が丁寧にできなければ、どれだけ口ですばらしいことを話していてもおそらく中身が付いてこなくなりますし、中身がないことを見抜かれないほど世間は甘くありません。
また、「コンプライアンス」については、自身の「なんとなく」な感覚に頼ることは絶対にやめましょう。
我々の実践では、関係する諸制度やときに法律・法令に従った動きをすることもめずらしくありません。
自分がどう動くべきか考えるとき、もしその判断に自分自身では不得手な内容や専門外のことがあれば、必ずその専門家に確認し最善な動き方(動いておくべきこと)を教示して頂くことをお勧めします。
その積み重ねが、後々、ご自身の「業務に対する責務に忠実であること」への担保につながっていき、ご自身のリスクマネジメントにもなるはずです。
そう考えると、日頃からご教示いただく連携先を持っておくことがそもそも前提になるかも知れませんね。
その点を含めてリスクマネジメントではないでしょうか。