「支援者へのサポート」と支援者としての責務

制度のこと・・・自分一人では限界があっても当然です。

権利擁護を主たる生業とする社会福祉士が、各人の所属機関がどうであれ、おそらく他の専門職よりも、「成年後見制度」について学ぼうとする機会やその志はあるのではないでしょうか。

個人的には、そうあってほしいとも思います。

ただ、どちらかに勤め本職である業務を行いながら、後見の受任を数十件も請け負うというのはおそらく業務として現実的ではありません。

本職がありながらでは、実際には厳しいでしょう。

いくら優秀な人材でも、いささかその人のキャパを超えてしまいそうです。

そして、たとえ学ぶことや制度理解への志があろうとも、実務に携わらないことには理解や納得にむずかしい内容があるのもおそらく現状です。

それは、何にしろそうですよね。

受任者だからこそ実務の裏側がお話できます。

だからこそ、自身が独立起業した時に考えました。

どこかの窓口に勤務されている社会福祉士さんたち、この方々が後見実務の現状や裏側なども含めて、ちょっと聴いてみたり、確認してみたり、そんなことが少しでも気軽に出来ればいいなと。

そのような形で、関わっていけたらいいなと思っていました。

もちろん、今も思っています。

それがその相談窓口のスキルアップにつながり、支援がアップデートされ、結果、地域住民さんのメリットにつながればいい。

地域住民さんに対しては間接的であっても、地域の独立型社会福祉士として、それもまた私にできることかなと考えています。

その支援、「動くべき者」は誰か?

ただ、忘れてはいけない大切なことも。

「本来、そもそもその支援を行うべき立場にある者は誰か。」

つまり、支援者として「動くべき者は誰なのか」ということ。

そこを丁寧に考えなければ、自身の知らないこと、経験上理解しがたいことを、それを知っている者に丸ッと投げて終わり・・・

結果、支援者としても「支援スキル」がいつまでも身につかない。

そのようなことになりかねません。

それは「スキルアップ」にならない上に、「つなぐ支援」でもないと思うのです。

当然、支援者とてニンゲンですから、面倒な気持ちがわいたり、時間もかかるかも知れません。

ひとりの人としてのそのような感情も理解はします。

しかし、支援スキルや知識は、特殊性が高いほどそうそう簡単に得られるものではありません。

ただ一度得たものは、支援者としておそらく「一生もの」です。

丸ッと投げたり、丸ッと頼ったり、そうできることだけがネットワークでもないとも思います。

お互いに、意義あるつながり方や協同の形ができていけたらと思います。