
「ケアラーアセスメント」をご存知ですか?
みなさんは「ケアラーアセスメント」をご存知でしょうか?
通常、介護や支援の現場で「アセスメント」といえば、いわゆる介護や支援を必要としている「要介護者」に関するアセスメントを思い浮かべるかと思います。
その中に、おそらくケアラー(家族介護者)に関する項目がありますよね。
あくまで要介護者にまつわる、要介護者に主軸が置かれた上での「家族(介護者)」の状況把握のための項目です。
「ケアラーアセスメント」は、まさにそのケアラー版!
つまり、「ケアラーに主軸が置かれた」、「ケアラーのため」のアセスメント。
そもそも、ケアラー支援における支援対象者はあくまでケアラー自身。
「介護」というキーワードで繋がっているように見えて、その支援対象者の捉え方ははっきりと違います。
そのはじめの大切な第一歩となるのが「ケアラーアセスメント」です。
ケアラーへのアセスメントが要介護者の「ついで」?それはもう時代遅れです。
これまでは、「ケアラー支援」とはいえ、その主たる支援対象者はそれでも介護を必要としている「要介護者」であり、ケアラー支援の目標(目的)は「家族介護力の維持」と捉えられがちでした。
「ケアラー支援」の主な内容も、介護ストレスの緩和やケアラーの孤立防止、介護技術の習得(講座開催)など、あくまでケアラーがその支援をもって「家族介護力を維持できる」ことにゴールが設定されていた特徴があります。
結果、アセスメント項目や目的においても、主軸が置かれるのは「要介護者」であり、ケアラーは要介護者を中心とした内容でのみ登場していたわけです。
しかし、2018年、厚生労働省は『市町村・地域包括支援センターによる家族介護者支援マニュアル ~介護者本人の人生の支援~」の中で、「介護者支援の目的は『介護者の人生の支援』である」と明記しています。
つまり、国の方針として、今後、ケアラー支援の主たる対象者はあくまで「ケアラー自身」であると見直したわけです。
*参照『市町村・地域包括支援センターによる 家族介護者支援マニュアル~介護者本人の人生の支援~』(2018年、厚生労働省)
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/00085.html
「ケアラーアセスメント」学びましょう!
先でも述べたように、ケアラーアセスメントが要介護者に関するアセスメントの中に盛り込まれて、それで終わり・・・は、もう時代遅れ。
それは、ケアラーに対するアセスメントでもなければ、ケアラー支援のための準備でもありません。
今、求められているのは、もうそういうことではないのです。
ケアラーに関する情報収集が介護状況の把握ではなく、あくまで「ケアラーの現状」や「ケアラーのニーズを知ること」に特化された内容であることが重要です。
支援現場のケアマネジャーさんや相談支援専門員さんにおいても、ケアラーアセスメントを丁寧に行いケアラー目線での現状やニーズが把握できると、ケアラー支援が単に「介護(福祉)サービスをあてがう」ことではないと気づかれるはずです。
ケアラーの気持ちを受け止め、ともに課題を解決していく存在が必要なのです。
ぜひ、ケアラーアセスメントに関心を持ってください。
きっと、これまでのアセスメントが変わり、あなたの支援がより深いものになると思います。
