
~自分でもやっていけますかね?~・・・あなたはやっていきたいですか。
「社会福祉士事務所を独立起業しています。」って、言うと、
―「へ~?すごいですね。」とか、たま~に言われます。
すごいか、すごくないか、と言われるとそんなにすごくはないです。
そんな人掃いて捨てるほど・・・は、いないかもですが、ただマイノリティなだけです。
世の中には、もっと早くからそんな社会福祉士はいます。
―「ご自分で?」
はい。自分で。
自宅に仕事部屋があるので、何してるか知らないご近所さんは、たぶん私のことを3年前からたまに外にはちょろちょろ出かけてるニートだと思っています。
―「それで、やっていけるんですか?」(1イラっ)
・・・・なんて、質問。
税金対策しながらほそぼそとミニマム経営なので、従業員をガンガン!に雇うほどの規模でもないです。
でも、おかげさまで、それなりにやってはいけてます。
―「なんかいいですね~!自分でもやっていけますかね?」(2イラっ)
あなたは、本気でやっていきたいですか?
社会福祉士事務所を起業したわけ | オフィス紗代 社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
社会福祉士事務所を起業したわけ② | オフィス紗代 社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
~自分でもやっていけますかね?~・・・やるか、やらないか、ではないでしょうか。
事務所を自分で経営してるというと、「自分でもやっていけるか?」という、なんとも掴みどころのないご質問が最近多いのですが・・・
それは、最終的にはご自身がやるかやらないかです。
冷たいようですが、それ以上のことを私は安易に言えません。
まあしいて言えば、自分で思う働き方や(社福士が生業とするところの)相談支援や困りごとへの介入など、諸々のやりたい活動をきちんとイメージすることはまず大事でしょうね。
それでもって、それらをどうビジネスとして展開していくか。
また、組織だの上司だのに縛られることなくそれらをやりたくて組織への所属を辞めるのであれば、わざわざタッグを組みたくもない人と、今さらごちゃごちゃしょうもないことで気苦労なんてしてたら意味もない。
というところで、誰も雇わない。
なんてのも、各々のやり方でしょうから、じゃあどうするかを考えましょう。
―「後見業務の受任、何件受けたら生活できますか?」(3イラっ)
これもって、結構多いご質問なんですが・・・非常~にナンセンス!
―「後見業務で生計立てていけますか?」も、然り。(4イラっ)
後見業務に事務所の主軸を置いても、何か別の事業であっても、それが結果いくらになる仕事で、そもそも生活のためにいくら稼がなければいけないのか、いくら稼ぎたいのか、その計算が自分でできないうちは絶対に今のその職場は辞めない方がいいです。
そして、私自身が携わっておりますし、イメージもしやすいかと思いますので、あえて後見業務に関して言うと。
後見業務での生計の立て方、つまり今後の後見業界を事業の場として捉えた場合の見通しも、制度であり、民法であり、人対人であり、需要と供給のことですから、専門職であればそれらの動向に敏感になって、自身で先の見通しは見極めなければいけないと思います。
今頃であれば、今期からはじまった国の「第二期成年後見制度利用促進基本計画」に関心を持つことは必須です。
今後の後見業務に大きく影響がありますし、そのときが近づいてきています。
つまり、要は経営ですから何にしろやり方であり、経営者になるからには先見の明を他人にゆだねてる場合じゃないってことです。
福祉職が起業すること①~勤め人辞めて独立起業してみた社会福祉士のはなし~|オフィス紗代|毛利真紀|長崎県佐世保市の社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
福祉職が起業すること②~勤め人辞めて独立起業してみた社会福祉士のはなし~|オフィス紗代|毛利真紀|長崎県佐世保市の社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
福祉職が起業すること③ ~勤め人辞めて独立起業してみた社会福祉士のはなし~| オフィス紗代|毛利真紀|長崎県佐世保市の社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
福祉職が起業すること④~勤め人辞めて独立起業してみた社会福祉士のはなし~ | オフィス紗代|毛利真紀|長崎県佐世保市の社会福祉士事務所 (nagasaki-officesayo.com)
~自分でもやっていけますかね?~・・・自分で、自分のことがわかってますか?
とはいえ、社会福祉士です。
権利擁護を生業とする対人援助職です。
基本的には、そこがぶれぶれだと結局信頼もされないし、そうなると仕事も入ってこなくなるかも知れません。
ビジネスとしてのやり方云々、身の立て方云々の以前に、社会福祉士としての基盤は大事です。
専門職を名乗って仕事をするわけですから当然だと思います。
そう言うと、次にあるご質問が、
-「社会福祉士として、どれぐらい、どんなキャリアを積めばいいですか?」(5イラっ)
独立起業するにあたり、自分自身にどんなキャリアが必要かなんて、ナンセンス極まりない質問です。
〇〇というところで何年勤務していたからいい・・・とか、そういうことではありません。
これは独立しようが、勤め人でいようが関係なく、社会福祉士としての「自己覚知」につながる課題であると私は思います。
自分の良いところも、そうでないところも、自分自身で内観できているかどうかは、各々のソーシャルワークに大きく影響するところではないでしょうか。
だから、自分で気づき、自身に足りないところを自己研鑽していくことが求められるし、我々にとってそれに終わりはないのです。
自己覚知を深めるために、何をしなければいけないのかは社会福祉士ならわかると思います。
なお、後見業務において、各都道府県の権利擁護センターぱあとなあ(後見業務を行う社福士のグループ)に、どうすれば登録できるのかなんて、そこは自分で調べましょう。
それもまた自身のキャリア形成ですから、自分で調べて確認して計画を立てることができないと、起業どころの話ではないです。
~自分でもやっていけますかね?~・・・そもそもニンゲンに関心がありますか?
最後に。
社会福祉士にとって、人や、人のこころ、その想いにある背景に丁寧に向き合うことは、とても大事だと個人的には思います。
人よりも、人のこころや想いにある背景よりも、何某の事象や自身の感情(事象に対するある種の興奮とか)に重きを置く人にとっては、そのスタンスでソーシャルワークを行うことになかなか高い壁が出てくると思います。
おそらく、感情の強い自己満足なソーシャルワークになるか、そもそも支援や介入としては思うように展開しないでしょう。
もちろんアセスメントや支援の全体をみるにあたり、起こっている事象に目がいかないわけではありません。
大事なことはバランスです。
しかし、我々が行っているのはあくまで対人援助なのです。
人が見えなくなったら、社会福祉士としてとても残念だと思います。
独立起業したら、そんな大事なことを言ってくれたり、軌道修正を手伝ってくれる上司もいません。
じゃあ、本当にひとりぼっち?
そうならないために、信頼できるネットワークづくりと、そのためのアクションも重要です。
信頼できるネットワークは自分で取りに行くことが必要ですし、口を開けて待っててもそうそう向こうからはやってきません。
そして、そのネットワークの一員に自分自身もなっていけるかどうかも、自己研鑽にかかってくると思います。
独立起業している者にとって、ネットワークは自分が必要なときにだけ助けてくれる仲良しさん集団ではありません。
そんなおいしいところだけ食い逃げはできません。
自分も、誰かが困ったときのツールと思ってもらえるようになる必要があります。
最近、本当にいろいろなことを質問されます。
このご時世ですので、それぞれが自身の働き方を模索することが増えたのかも知れません。
ただ、一見うまくいってそうに、いきやすそうに見えるかも知れませんが、腹をくくらなければいけないこと、時間も、労力も、ときにお金もかけなければいけないことも、それなりに山ほどあるんです。
それが、まずは自分の目でちゃんと見えるかではないでしょうか。