
ケアマネジャーさん向けコラムその④(ショート版)
「意思決定支援」をどう考えますか?
「意思決定」なんて言うとちょっと小難しいですが、ケアマネジメントを実践するうえで、ご本人の「想い」に寄り添うことはとても大切なことですよね。
それは、後見業務においても同じなんです。
ケアマネジメントにおける支援プランやサービスの内容も、「本人主体」が主流であると思います。
ご本人の意思や想いに寄り添ったサービス内容、またその支援プラン作成がすすめられているはずです。
(個人的には、要介護者の支援プランなどは特に、家族介護者への配慮やサポートの視点が合わせて盛り込まれるべきとは思いますが、今回のお話では論点がずれますので割愛します。)
我々の後見業務は大きく二つに分かれており、「財産管理(金銭以外に、被後見人等名義の不動産なども含みます。その方が持っている株式や自動車などもそうです。)」と「身上の保護(しんじょうのほご・・・昨今では、「身上監護」のことをこのようにも言います)」があります。
成年後見制度におけるご本人の意思の尊重も同じで、被後見人等の権利擁護を考える上で「意思決定(支援)」は身上の保護の中でもかなり重きが置かれる部分です。
何らかのご病気や障がいがゆえに成年後見制度のご利用をされている方であっても、ご本人の意思は尊重されるべきであり、可能な限り想いも叶えてさしあげたいものです。
ですので、ご本人のその意向をふまえ、後見人等は時に支援者さんたちと相対する立場にもなり得ることは当然あります。
後見人等にとって、ご本人は絶対的な存在です。
ご本人に代わって意思を代弁する場合や、ご本人の意向をふまえ、ご提案に異議を申し出たりする場合もそうです。
もちろん、当然、たとえご本人の意向とはいえ、それが常識の範囲であるかどうか、現実的に可能かどうか、その判断をしていくのも後見人等の役割でもあります。
成年後見制度を利用されるような何らかのご病気や障がいがあったとしても、人として守らなければいけない社会の中のルールや、人生の中で背負う現実は同じです。
その点において、ケアマネジャーさんや支援者さん側からのご意見も十分発信されて良いとも思います。
いずれにしても、ここで大切なのは、それらが「本人主体」であるかどうかに立ち返ることです。
その主軸がぶれなければ、ご本人を取り巻く中で、ご本人のために意見や主張がぶつかりあうことも、支援プロセスの一過程であると私は思います。
そして、その支援は、いくら法定代理人とはいえ、後見人等が考え試みるだけでは十分ではありません。
「今、ご本人にとって最善であると考えられる選択」を一緒に模索していくことに、立場は違えど、それぞれに協力しあえたらと思います。