福祉職が起業すること②~勤め人辞めて独立起業してみた社会福祉士のはなし~

「福祉」しか知らない

私は福祉系の学校を卒業して、ずっと福祉業界で仕事をしてきました。

はじめは、介護職を10年。

その後、介護保険のケアマネジャー、行政の窓口、地域包括支援センターに勤務。

その間、介護離職もしてみたりしつつ・・・2019年3月に勤め人を辞めて、同年7月に起業しました。

我々の業界では、「福祉職」とひとことに言いましても、いろいろなタイプの人がいます。

私みたいなガッツリ学生時代から業界にはまっている者もいれば、学んだ学部はまったく福祉系ではなく、たまたま人生の岐路?で「福祉」という業界にいらっしゃった人もいます。

専門職と言うからには、何某の国家資格などを取得し仕事をしている人も多い業界です。

ただ、それらの資格も、必ずしも福祉系の学校を出ていなければ受験できないものばかりでもないので(*受験要件は各種いろいろあります。)、例えば、お医者さんが必ず医学部を出ているとか、看護師さんが看護科を出ているとか、我々はそういうわけでもなく、いろいろな学部卒だったり、いろいろな職務経験の方が集まっている業界です。

それで、私のことに戻りますと、まったくもって他の業界を知らない「福祉だけ!」で生きてきた(食べてきた)部類の福祉職でした。(まあ、今もほぼほぼそうです。)

福祉しか知らない私が「経営」を考える

福祉・・・しか知らない、私。

学校を卒業したら、ひとまず手にした「専門性」を活かせる「福祉の現場」に就職することしか考えてなかったし、実際にそうしてきました。

でも、やりたいことや働き方を考えた結果、「起業」することになったんです。

やりたいことは頭の中にいっぱい、胸にいっぱい・・・ある。

でも、起業するってことは「経営」していかなければいけないのです。

当たり前ですけど。

そのスキルもなにも、知識すらない。

まずは、「経営」そのものを誰かに習おう・・・ということを思いつきます。

・・・で、どなたにお願いするか。

すでに起業した先輩たちに頼ってみた

そこで、自分のまわりをぐるり~と見渡してみて・・・はじめて気づきました。

幸運にも!私の周囲には経営者(事業主)が多いことに。

もちろん、福祉関係に限らず、法律職であったり、不動産屋さんであったり、飲食業であったり、医療職であったり、職種こそいろいろですが、偶然にもそんな方々に囲まれている自分に気づきました。

潜在意識の中で、私は起業家にいつのまにか近づいていたのだろうか・・・

いや、まさかそういう訳でもないでしょうけども(・・・でも、あながち嘘でもない。笑)、勉強会やら何某の懇親会やらで知り合って、楽しくお話を聴いたり興味関心を持っていたみなさんであることは確かにそうですね。

それまでの数年間、正直申し上げて必死に、意図的に、自身のネットワークを広げたい一心で、人見知りで恥ずかしがり?のおしりに鞭打っていろいろな初めての場所に出かけて行ってたのも、まんざら無駄ではなかったのだと今では思っています。

ちなみに、当時に限らず起業後の今もなお、私の地味~でトンチンカンな経営に助け舟を出してくださるみなさんでもあります。(ありがとうございます。)

そして、「よし!とにかく、恥は承知で聴こう。わからないことは、わからないので教えてくださいませんか。お願いしますって、言おう。」

先人(たち)に聴くことを決意します。

福祉職の起業だから、まず福祉職に聴く

まずはじめに取り掛かったこと。

されど、福祉・・・なんです。

いきなり、弁護士の先生のとこ尋ねて、経営を行っていく中で出てくる法律的な課題とか、そんなレベルの高いことから取りかかったら、もう・・・・熱が出そうです(笑)

手始めに、同じ福祉職ですでに独立起業し経営者でもある方に、自身がやっていきたい、やっていこうと思っているあれこれを、実際に生業としていくからには・・・ということについて、具体的な!コンサルティングを受けることを相談し、お仕事として依頼しました。

お仕事としてですから、もちろんコンサル料も先に設定してもらい、お支払いしました。

こういうときに、知り合いだからとか、お友達だからとか、そういう関係性で「無料」なのは、私は好きではありません。

(そのコンサルの中にも出てきましたが)これからは「お金の話」も自分でやっていかなければいけないのが事業主ですから。

・・・なんて、言い切ってますけど(笑)、実は、別の事業主先輩からの言葉に、「真紀ちゃん、タダより高いものはないわよ。先の先まで考えて、そこらへん曖昧にしたら泣き目にあいかねないから。」とのご助言を頂いておりました。

起業して2年目・・・今、ものすご~くその言葉の意味がわかりますし、早々に聴いておいて良かったワードの一つです。

それに、なにより、もちろん相手の方も、ご自身が過去に時間もお金もかけて身に付けてこられたスキルを伝授してくださるわけですから、その対価をお支払いするのは当然のことだと純粋に思うし、このあたりを曖昧にすると、先の先輩の言葉ではないですが、自分自身に痛いことが返って来そうな気がします。

ですから、そこに敬意をはらうのも事業主同士の礼儀であり、「事業主である私」が残す印象にも影響を与えかねないと思うわけです。

守ってくれる上司も雇用主もいない「事業主の自分」の印象を意図的にコントロールする必要性も、少なからず一事業主として無視できないこと・・・そんなことを、諸先輩方に受けたコンサルティングのおかげで、もう少~し先になってから(笑)考えるようになりました。