成年後見制度における個人情報②~行政窓口編~


行政窓口にて

だいぶ以前のことです。

とある後見業務を行うために出向いた行政の窓口での出来事。

窓口の担当職員さんが、私が記入している書類をまじまじと見て、こうおっしゃいました。

「きょうだいさん・・・ですか?」

私 「はい?」

「いや~、その苗字が一緒だったから~。」

私は、親族後見人もしています。

おっしゃるとおり、その被後見人と私は、親族でありたまたま苗字も一緒です。

・・・・・だから?

その情報を必要とする意味

しばし、考えて・・・

ここは、この職員さんにご自分のなさっていることを振り返って頂こうと思いました。

ご自分で。

私 「ああ~、関係性ですね。今、私がしようとしてるこの手続きって、一緒に添付している「(後見の)登記事項証明書」と私の身分証明書だけでは、出来ないのですね。後見人と被後見人であるということ以上に、さらに我々の関係性を証明するものが必要なんですね。わかりました!」

おもむろに立ち上がります。

私 「今から住民係に行ってきます。ひとまず、戸籍謄本とってきますよ。二人分ともここの庁舎で取れるから、大丈夫!すみません、走って行ってきます!」

職員さん、びっくり。

「いえ、あの!・・・待ってください。いりません!いりませんから~」

仕事と個人的関心

私 「はあ?では、先程のご質問は?」

「あの・・・苗字が一緒だったから、ただ・・・聞いてみました。申し訳ありません・・・」

安心してください。

わかっています。

チラリと、そう思ったのでしょ?

人としてのそんな気持ち。

それは理解しますよ。

ただ、正職員さんか嘱託職員さんかは存じませんが、行政窓口に立つ方が、個人的関心でひょっこり聞くことではないです。

それもまた、一市民の個人情報だからです。

まして、そのお客さんは後見業務をするために窓口に来ています。

べらべらと、あなたにお話ししません。

職務を全うしましょう

私は、二十数年間、同じ福祉畑で専門職といわれる仕事をしています。

ただ、例えば、先のような行政や何某窓口の事務職の方、いわゆる一般職などと呼ばれる方のことを、バカにするつもりはありません。

まったく、ありません。

私は、以前、短い時間でしたが、とある行政の福祉係で嘱託職員として勤務していました。

あの一般職の方の、属に言う「人事異動」や「職員配置」って、我々その専門の何某で食べている、言うなればそれしかないぐらいの者としては、信じがたいスキルですよ。

3月31日まで税務やってたかと思えば、翌4月1日から観光のことやったりするんです。

まあ、年度初めに行政窓口に出向くと、若干のプチ混乱が起こりがちですよね(笑)

でも、この方々のお陰で、都道府県や市町村のいろいろが成り立っているのだと思うと、本当にありがたいです。

話を戻しますが、

我々専門職も、行政等の一般職の方々も、何にしろ、職業人として職務を全うすることが大事ではないかと思います。

自分のその持ち場に責任を持って、その持ち場のプロとしてやりぬく。

そこにプライドを持っていれば、自ずと、自分がそこで何をしなければいけないのか、どう立ち振る舞いすべきなのか、必要なもの、足りないものがわかってくるのではないでしょうか。

整えておかなければならないこととか。

プロ意識があると、不本意にでも顔を出す(笑)人間としての個人的興味や関心、感情も、ゴクンと飲み込めるか、もしくはその表現の仕方にも責任のある、愛のある表現になるかと思うのです。

先程の一件で言えば、そうですね・・・

例えばですが、

「後見人さんをされているのですね。代理人の方で後見人さんをときどきお見掛けします。私たち窓口業務でも、制度のことをきちんと勉強して、スムーズに対応できるようにしておかないとって思うんです。・・・証明する書類とかもありますよね?後見人さんが持っている・・・。そういう一からのことを、きちんと・・・。」

・・・とか(笑)

こんなこと言われると、私なんて根がおせっかいなので、頼まれてもいないのに制度説明や勉強会の方法なんて話し始めそうです。

たとえ、その裏に、「それで~、あなた何?この人のきょうだい?たぶん、親戚だよね~苗字一緒だも~ん。」という心の声が見え隠れしても、見えなかったフリをします。

「私が窓口を去ってから、カウンターの奥で住基見るなよっ!」なんて、捨て台詞も言いません。(←実際のこのときも、ここまでは言ってません。多少、そう疑っただけです・・・笑)

ちなみに、ここで言う「証明する書類」というのは、法務局が発行する成年後見等の「登記事項証明書」のことです。

制度の類型によっては、何を本人に代わって代行できるのか、「代理権扶助」についてもこの登記~をもって確認する必要があります。

我々後見人は、法務局や裁判所が発行する書類を印籠のように(笑)提示して、身分や業務としての権利を主張します。

(登記~のウンチクは長くなるので、追々・・・)

なぜ、この例を出したかと言えば、「登記事項証明書」というこの書類を、ツラツラと何かわかって書類の名前を言ったり、提示を求めたり、ハッキリ申し上げるとそこからすでに職員さんによって理解が違うからです。

お互いに、社会人として、働く者同士として、それぞれの職務を全うしましょう。

ここがきちんとしておれば、幾分、人としての気持ち(個人的な興味や関心)にだって寛大になれるか、なろうと歩み寄れるものかも知れません。

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