成年後見制度における個人情報①~金融機関編~

個人情報について考えましょう

「個人情報」と聞いて、まず何が思い浮かびますか?

名前、生年月日、金融機関の口座番号・・・

個人だけではなく、そのご家族に関する情報も。

そして、ここ数年、個人情報として絶対的なものにマイナンバー(個人番号)もありますね。

(この個人番号をめぐっては、私の後見業務において、また別のエピソードがあります。

そちらは、話すと長くなってしまいますので、追々・・・) 

国や地方自治体、事業者などが扱う情報のうち、特定の個人が識別できる情報のこと。

または、個人の私生活(プライバシー)が露になる恐れのある情報のことです。

被後見人さんの通帳の名義は?

成年後見制度を利用されている被後見人(本人)さんの通帳をご存知でしょうか。

たとえば、本人のお名前が、「山田はなこ」さんとしましょう。

通帳の名義は、

「山田はなこ 成年後見人 毛利真紀 様」となります。

通帳の表紙に、このまま明記されている場合もあれば、

表紙には、「山田はなこ 様」と明記されている場合もあります。

その場合も、通帳をひらくと、通帳の2ページ目には先のように明記されています。

各金融機関によって違いますが、名義について言えば同じことです。

金融機関にて

ある日、このような出来事がありました。

とある金融機関の窓口で、被後見人さんに代わりお金の出し入れをしました。

しばし、座って待っています・・・

名前を呼ばれました。

「山田はなこ様~・・・成年後見人 毛利真紀様~」

・・・・・なんと!

窓口の行員さん、フロア全体に通る声で!

慌てて駆け寄り、

私 「名前を呼ばれるときは、後見人の苗字を読んでください!」

行員さん 「・・・・はい?」

私 「なんなら、苗字はどっちでもいいです。でも、書かれてあるとおりに全部読み上げないでください!」

行員さん 「・・・・・・・・」

成年後見制度における個人情報

成年後見制度を利用すること。

それは、認知症や知的障がい、精神障がいなどで、

判断能力に困難さがあるご病気や障がいをお持ちだからです。

私はなにも、上記のようなご病気や障がいのことを、恥ずかしいとか、ダメだとか、

そのように考えているわけではありません。

ただ、疾患についてもあくまで個人情報であり、プライバシーです。

成年後見人が付いているということは、すなわち、

「認知症や知的障がい、精神障がいがある人ですよ。」と、言っていることと同じです。

直接的に病名を言わずとも、

概ね「この人には、物事の判断にお手伝いが必要です。」と、言っているようなものです。

ちなみに、我々専門家は、成年後見制度の中の類型(後見、保佐、補助の3種類)を聞けば、

ご本人のだいたいのご病気の程度がわかります。

それぐらい、この何気ない一言に個人情報が詰まっています。

そして、世知がない世の中ですが、このような個人情報を、どこで、誰が、

どんなふうに聞いているかわからないのです。

日々の後見業務の中で、制度理解のために、

お伝えしていかなければならないことが、たくさんあることを痛感する出来事でした。

金融機関、行政、その他窓口業務をなさる方は特に、どうかお気をつけください。

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